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執筆者の写真Wellbeing

ホームページを開設しました

更新日:2019年7月15日

「少子高齢社会のウェルビーイング創成型地域学習コンテンツの開発」ホームページを開設しました。


このページのトップ画面にある、記録映像「タマ橇への木材積載」は、本プロジェクトのモデル地の1つ、士別市朝日町で活動する、知恵の蔵運営委員会、そして町内の馬追い経験者の組織「初午会」の有志によって、実演と映像製作が実現しました。

木の円盤を丸太に見立て、朝日町郷土資料室所蔵の林業用橇「タマ」、「カン(鎖のついた楔)」、「トビ(丸太を転がす道具)」などを使いました。伐倒され、馬道に寄せられた丸太を橇に載せて、カンで固定して、これから山土場(丸太の集積地)へと運んでいこうとする様子を再現しています。昭和20年代の朝日町の集材作業風景を伝える、とても貴重な映像です。「馬をつれてくるぞ」というジョークが飛び出したように、出演者の皆様は大変楽しみながら実演に参加くださいました。

そして、この映像の見どころの1つは、タマの大きさです。タマは、横幅が最大約76cmの大きな舟形の橇で、太いナラ材を削り出して作られました。1本のナラ丸太から2挺の橇材しか製作できないという、木材を贅沢に使った橇でした。こうした道具が作られたことは、当時の朝日町の森林資源の豊かさを示しています。



モデル地のこの春のトピックスを紹介します。


士別市朝日町:

サクラ前線がようやく北上し、ヤエザクラの咲く5/17、士別市朝日町では、公民館講座「朝日の山野草を食す!」を開催しました。朝日町では、市街から車で5分も走れば、道路沿線で山野草の可憐な花々と山菜採りを楽しむことができます。当日は、全町の中学一年生3人を含む、30名を超す老若世代が集まり、朝日町の自然とそれを利用する人の技に触れ、山菜料理の味覚をたっぷりと堪能しました。

山菜料理は、知恵の蔵運営委員会と住民有志が、事前に採取・調理したもので、メニューは、揚げたてのニンジンハ(シャク)の天ぷら、ギョウジャニンニクの酢味噌和えなど全13種! 中学生には多種多様の山菜を知り、一度に試食できた、初めての体験となりました。



名寄市智恵文:

名寄市がちょうど代かきの季節を迎えた5/16、「馬をつかった米づくり」学習交流会を開催しました。智恵文では、1970年からの生産調整対策までは、寒冷地の稲作が行われていました。

朝日町同様、少子高齢化が進む智恵文では、小学3~4年生の一学年の人数は各3~4人です。計7人のうち農家の子どもは5人でしたが、子ども達にとっては全てが初めて知る作業風景でした。名寄市北国博物館所蔵の1955年頃の「馬をつかった米づくり」の作業を再現したビデオ、智恵文中央老人クラブの皆さんの経験談、今と昔の米づくりを比較するスライドとで、昔と今の米づくりについて楽しく学ぶことができました。



このホームページでは、これらの活動の記録や研究成果を発信していきます。


林業用橇「タマ」(士別市朝日町)


「タマ橇への木材積載」実演の様子(士別市朝日町)


山菜の採取(士別市朝日町)


山菜の調理(士別市朝日町)


代かき作業風景(名寄市)



「馬をつかった米づくり」交流学習会(名寄市智恵文)






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